♡小島香奈子の今日も朗読日和♡

🍀福岡市在住の朗読家・朗読講師の小島香奈子のブログです🍀

◆京都弁の 『夢十夜』第一夜。

 


こんにちは。

朗読家・朗読講師の小島香奈子です。

 


夏目漱石 

『  夢十夜 』 第一夜は

 


朗読コンテストの

課題作品になることが多い作品です。

 


わたしが出場した

朗読コンテストでも

 


2015年12月

京都で行われた朗読コンテスト

 


2016年10月

大阪で行われた朗読コンテスト で

 

 

『  夢十夜 』第一夜は

 


課題作品の

ひとつでした。

 


短い作品なのですが

 


幻想的で 

美しく、妖しく、なまめかしく…

 


文章も

歯切れが良いのに

流麗で

 


声に

出したときの

 


リズムも

とても素敵です。

 


そして

 


                    「  おや…!?  」

 


と思う

謎めいた箇所も多くて…

 


解釈しだいでは

 


甘く美しい

ラブストーリーにも

 


ゾッとするほど

恐ろしい話にも

 


表現することができます。。。

 


ある意味

朗読コンテストなどで

 


読み手の

力量やセンスをはかるのに  

 


もってこいの

作品というわけです。

 


その

『  夢十夜  』 第一夜。

 


わたしは

たった一度だけ

 


京都弁での

朗読を聴いたことがあります。。。🍀

 


2015年12月。

 


京都で開催された

朗読コンテストで。。。

 


朗読表現と

方言については

 


お話を

始めると

 


とても

長くなってしまうので

 


今回は

深掘りはしませんが…

 


通常

朗読検定や

朗読コンテストや

オーディションなどでは

 


方言ではなく

 


放送で

使用される

 


アクセントや

イントネーションで臨むのが

普通です。

 


なぜなら

審査項目のなかに

 

 


      【    放送で 使われる

             アクセントで発音できているか。 】

 

 


というものがあるからです。

 

 

         (  日本語は

               同音異義語が多いため

               

              さまざな地区に

              お住まいの方々に

 

              意味を

              正確に伝えるためには

  

              放送で使われている

              アクセントを学ぶことは

              とても大切なことだからです。 )

 

 


朗読検定や

オーディションに

合格したり…

 


朗読コンテストで

入賞したければ

 


審査項目を

満たす努力をする必要があります。

 


つまり

 


本気で

目に見える結果を

出したいひとは

 


そういう場では

死にものぐるいで

 


アクセントを

矯正して臨むのです。。。

 


ところが

彼女は、違いました。

 


着物の

よく似合う

美しいひとでした。

 


真紅の口紅は

 


『  夢十夜  』第一夜に出てくる

 


【  女  】を

 彷彿とさせました。

 


彼女は

きりっと

背すじを伸ばし

 


堂々と

朗読しました。

 


京都弁で。。。🍀

 


あぁ…。

この朗読が

どれほど 素敵だったことか…。

 


はんなりと

色っぽくて…

 


しっとりと

女らしくて…

 


柔らかく

とろけるようで…

 


びっくりしてしまいました。

 

 


                 想像してみてください…。

 

 


たとえば

原作の

 

 

             

               唇  の  色  は  無   論  赤  い 。

 

 

 


という文章。

 


これを

はんなりと

京都弁で朗読されたら……。

 


あまりにも

蠱惑的…。

 


ものすごく

色っぽくて

 


女のわたしも

くらくらしてしまいました。。

 


うーむ。

これは 反則だぁ。。。(╹◡╹)‼︎

 


けれど。。。

 


【  朗読コンテストでの表現 】

     という観点からは

 


賛否両論

ありましたが…

 


ひとりの

聴き手として

 


わたしは

彼女の朗読が

とても好きでした。

 


なぜなら

 


彼女の

個性がひかり輝き…

 


彼女にしか

できない朗読表現を

 


彼女にしか

生み出せない世界を

 


構築することに

成功していたからです。。。🍀

 


そして

 


本当に

素晴らしい朗読とは

 


そのような朗読だと

わたしは思うのです。。。🍀

 

 

 

小島香奈子

 

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