こんにちは。
朗読家・朗読講師の小島香奈子です。
先日
仕事で出会った
ある方が
こんなことを
おっしゃいました。
「 コンピューターの
世界にはね…
【 曖昧 】 ってことが
ないんですよ…。
わたしは それが
嫌になっちゃって
転職したってわけですよ。 」
その方は
コンピューター関係の
お仕事から
接客業に
転職なさっていました。
わたしは
このお話を
たいへん
面白く、興味深く
感じました。
そして
【 曖昧であること 】
とは
人間らしさの
ひとつの要素なのだなぁ…
と思いました。
…でも…。
【 人間らしさ 】って、何…？？
一言では
とても言い表すことは
できませんが…
さきほどの
お話のなかには
ヒントが
隠されているような気がします。
わたしは
いつも
朗読のレッスンで
「 登場人物の
セリフの解釈をするとき
たった１種類の
感情しか
イメージしないのは
とても
もったいないですよ…。」
と
生徒様に
お伝えしています。
わたしたち
人間の心は
たいへん
興味深いことに
一度に
複数の感情が
込みあげるように出来ています…。
【 期待 と 不安 】
【 嬉しさと 淋しさが 半々 】
【 嬉しいような 悲しいような 】
などは
日時的にも
よく使われる表現ですよね。
実際に
これらの感情を
経験したことがある方も
多いと思います。
また
普段
意識しないだけで
わたし達の
心は
かなり
複雑に
動いています。
それを
色に
例えるならば
基本となる色が
赤色だったとしても
青味がかって
紫色になっているところや
白味がかかって
桃色になっているところや
黄味がかって
橙色になっているところがあって
全体としては
赤系統だけれど
紫色も、桃色も、橙色も
同時に存在している…。
しかも
その
紫色や桃色や橙色の
なかにも
グラデーションがあって
色味に変化と段階がある…。
そして
さらには
その色味が
一瞬、一瞬、
常に変化している…。
これが
人間の心の動きだと
思うのです。。。
ひとりの
人間のなかには
無数の感情が
揺らぎ
蠢き
溶けあい
混じりあっていて
わたしたちの
心は
簡単に
白黒つけることはできません…。
そういうところに
わたしは
人間らしさを
強く感じます。
そして
とても愛おしく思います。
朗読で
登場人物の
心境に寄り添うとき。。。
わたしは
このことを
決して
忘れないようにしたいと
思っています。
わたしたちの
心は
簡単には
割りきれない…。
一色ではない…。
曖昧で、複雑で
そして
とても
豊かなものなのだと。。。🍀
小島香奈子
🍀小島香奈子の朗読イベント情報（╹◡╹）🍀
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