こんにちは。
朗読家・朗読講師の小島香奈子です。
劇団四季のミュージカル
『 ライオンキング 』を観ると…
わたしは
必ず思い出す、短歌があります…🍀
それは
こんな短歌です。。。
父として
幼き者は見上げ居り
ねがわくは
金色の獅子とうつれよ
歌集『 金色の獅子 』より
佐佐木幸綱さんは
有名な歌人
俵万智さんの
短歌の先生にあたる方です🍀
この短歌には
《 理想の父親像 》と
そうありたいと望む
父親の姿が描かれています。。。
自分のことを
父親として見上げている
幼い愛しい我が子。。。
その我が子の
瞳に映る自分の姿が…
願わくば
金色の獅子ように
強く、美しく、気高く、逞しいもので
あってほしい…。
我が子の瞳に
そのように映る、自分でありたい。。。
祈りにも似た
父親の思い。。。🍀
わたしは
ミュージカル『ライオンキング』で
偉大な王として描かれている
ムファサ（ 主人公シンバのお父さん ）を
観るたびに。。。
この短歌を
思い出すのです。。。🍀
とりわけ
強く響くのは、この場面です♬
第１幕（ 前半 ）の
名シーンとして、たいへん有名な
♬ お前の中に生きている ♬ を
歌う場面…🍀
満点の
星空のしたで…
王であり父である
ムファサが
愛しい息子のシンバに
歴代の王達が
いつも見守ってくれていることを
優しく
あたたかく
語りかける場面です。。。🍀
無邪気に
ムファサに抱きつくシンバの
幼さと可愛らしさ。。。
力強く
逞しく聡明で
しかも
心優しいムファサは…
まさに
理想の父親
そのものに見えます…。
しかし
ムファサは
時に
捻くれ者の弟である
スカーの扱いに悩み…
息子シンバの
危険を顧みない行動に
頭を
悩ませているのです。。。
一見
強そうで、立派で、完璧で…
怖いものなど
何もなさそうなムファサが…
そんな風に
悩む姿を観るとき…
わたしは
彼に対する
共感の気持ちが
生まれるのと同時に
愛する息子の瞳に
強く聡明で
偉大な王として映りたいと願う…
ひとりの
若い父親の
必死な姿を
見ているような
気持ちがするのです。。。🍀
ムファサは
はじめから強かったのではなく…
強くありたいと
心から願い…
そのように
振る舞っていたのではないか。。。🍀
王という
立場だけではなく…
愛する息子
シンバの存在こそが
ムファサを
強い父親として
育んでいたのではないか。。。🍀
わたしには
どうしても
そんな風に感じられるのです。。。🍀
父として
幼き者は見上げ居り
ねがわくは
金色の獅子とうつれよ
小島香奈子
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