♡小島香奈子の今日も朗読日和♡

🍀福岡市在住の朗読家・朗読講師の小島香奈子のブログです🍀

◆少年と、革命家。


こんにちは。

朗読家・朗読講師の小島香奈子です。

 


このブログでは

何回もお話していますが…

 


たいへん

光栄なことに

 

 

令和元年度

福岡県高文祭放送コンテスト

福岡地区大会

 


朗読部門と

アナウンス部門の

 


審査員の

お仕事をさせて頂けることに

なりました🍀

 

 

いよいよ

明日9月21日(土)は

アナウンス部門が、実施されます…🍀

 

 

そして、もしも

台風による延期が無ければ…

 

 

あさって

9月22日(日)は

朗読部門が、実施されます…🍀

 

 

審査員の

オファーを頂いてからは

 


仕事の

合間を縫って

 


朗読部門の

課題作品を

 


楽しみながら

読みこんできました♬

 


今回の

課題は4作品です🍀

 


①『星やどりの声』

       朝井リョウ著/ 角川文庫

 


②  『星火瞬く』

        葉室麟  著/  講談社文庫

 


③『ちいさな言葉』

       俵万智著/  岩波現代文庫

 


④『山の郵便配達

      ポン・ヂエンミン著

      大木康  訳/  集英社文庫

 


まず最初に

俵万智さんのエッセイ

『ちいさな言葉』を読み…🍀

 


次に

朝井リョウさんの

青春小説『  星やどりの声』を読み…🍀

 


続いて

中国の作家

ポン・ヂエンミンさんの

短編集  『山の郵便配達』を読み…🍀

 


そして最後に

葉室麟さんの歴史小説

『星火瞬く』を読みました…🍀

 


この小説は

昨夜、読み終えたばかりで

 


まだ

小説の世界が

 


ありありと

心の中に残っています。。。

 


みなさんは

 


アレクサンダー・ゲオルク・グスタフ

・フォン・シーボルト

 


ミハイル・アレクサンドロヴィチ

バクーニン

 


ご存知でしょうか…?

 


わたしは

恥ずかしながら

 

 

『 星火瞬く』

  という小説を読むまでは…

 


この

ふたりのことは

何も知りませんでした。。。

 


物語の

主な舞台は、幕末の横浜です。

 


当時

横浜では

 


攘夷浪人たちが

外国人を見かけると

 


刀で切ってしまう

《  異人斬り  》が横行していました…。

 


そんな中

《  シーボルト事件  》で有名な

 


フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト

 

 

その息子

アレクサンダー・ゲオルク・グスタフ

・フォン・シーボルト

 


日本にやってきます。。。

 


アレクサンダーは

このとき、まだ13歳…。

 


ちょうど

こども時代に別れを告げ

 


大人へと

成長している、多感な年齢です。。。

 


この長い物語は

 


この少年

アレクサンダー・ゲオルク・グスタフ

・フォン・シーボルトを通して見た

 


幕末の日本と…

 


ロシアから来た革命家

ミハイル・アレクサンドロヴィチ

バクーニン

 


描かれているのです。。。🍀

 


いえ…

物語の舞台こそ

 


日本の

幕末ですが…

 


もしかしたら

葉室麟さんは

 


この

バクーニンという革命家を

描きたかったのではないか。。。

 


その人柄を…

 


その生き様を。。。

 


わたしには

そんな風に思われてなりません。。。🍀

 


この物語には

幕末の志士たち…

 


勝海舟

高杉晋作

小栗忠順

清河八郎らも

 


登場するのですが…

 


彼らは

この物語の中では

 


バクーニン

際立たせる為の脇役に過ぎず…

 


小説

アレクサンダーは

 


ひたすら

バクーニン

 


見つめ、憧れ、敬い、愛しているのです…🍀

 


そして

わたしたちは

 


幕末の

日本を訪れた

 


ドイツの

少年の瞳を通して

 


幕末の

日本の姿を

見ることになるのです。。。🍀

 


もちろん

作者の葉室麟さんは日本人ですが…

 

 

豊かな

想像力によって

 


多感な年頃の

少年の目に映った

 


日本という国と

日本に生きるひとびとを

 


繊細に

あざやかに

描いているのです。。。🍀

 


フィリップが

愛した日本という国を…

 


アレクサンダーも

ゆっくりと愛しはじめる過程を

 


葉室さんは

丁寧に描きます…🍀

 


そして

 


父親に

負けないくらい

 


彼に

大きな影響を与える

 


ロシアの革命家

バクーニンの存在。。。🍀

 


この物語は

日本の幕末を描く

歴史小説であるのと同時に…

 


アレクサンダーという

ひとりの少年が

 


父親の庇護を離れ

 


時に

危険を冒しながらも…

 


次第に

大人へと

成長してゆく過程を描いた

 


青春小説でもあるのです。。。🍀

 


ずっしりと

厚い物語の頁を閉じ…

 


わたしは

 


幕末の日本に…

 


アレクサンダー少年に…

 


そして

革命家・バクーニン

 


想いを馳せます。。。🍀

 


彼らは確かに

実在した人物であり…

 


彼らが

生きた時代の未来を

 


いま

わたしたちは、生きている。。。🍀

 


葉室麟さんの筆が

 


この物語を

紡いでくれたおかげで…

 


わたしは

 


アレクサンダーという

純粋な少年と…

 


バクーニンという

魅力的な革命家と…

 


時を越えて

出会うことができました。。。🍀

 

 

葉室麟さんに

心から感謝です。。。🍀

 

 

そして

 

 

繊細かつ

ドラマティックな、この物語を…

 


高校生のみなさんが

どのように朗読してくれるのか。。。🍀

 


ほんとうに

今からとても楽しみです♬

🍀(╹◡╹)🍀

 

 


小島香奈子

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