こんにちは。
朗読家・朗読講師の小島香奈子です。
更新しました♬（╹◡╹）♬
夢野久作の
『 約束 』です…🍀
この作品で
YouTubeへの投稿は
１３３本目となります♬
この作品も
青空文庫で
読むことができます…🍀
♬ こんな感じで、朗読しました ♬
（ ↑ このURLをクリックすると
動画に飛びます♬ ）
まるで
イソップ童話のような
夢野久作の
ごくごく短い作品を
朗読作品にするのは
この作品で
１１本目になります♬ （╹◡╹） ♬
この作品も
底本の解題によれば
初出時の
ペンネームは
香倶土三鳥
（ かぐつち みどり ）です…🍀
まだ
夢野久作が
《 夢野久作 》という
ペンネームを
使うようになる前に
『 九州日報 』に
執筆した作品です。。。🍀
この作品も
他の作品と同様に
わたしにとっては
非常に
興味深い教訓が
描かれています。。。🍀
短いお話なので
引用してみますね♬
『 約束 』 夢野久作
「ある人が橋の下で
友達に会う約束をして待っていた。
そのうちに雨が降って
水がだんだん深くなって、
その人の胸まで来た。
けれども
その人は約束を守って立っていた。
そのうちに
水はいよいよ深くなって、
その人の
口の処まで来た。
けれども
その人は動かなかった。
そのうちに
水は口から鼻から眼まで来て、
とうとう
その人は溺れ死んでしまった。
だから
約束を守るのはわるい事だ」
とある人が言いました。
すると
も一人の人がこう尋ねました。
「橋の下で溺れ死ぬ
約束をしたのじゃないだろう。
その人に
間違いなく会うために
約束をしたのだから、
ほかのよくわかる処で
待っていたっていいじゃないか」
「そうじゃない」
と初めの人は言いました。
「大体、約束を守ると言う事は
馬鹿な事なんだ」
すると
も一人の人がこう言いました。
「つまりお前は
自分だけ約束を守らないで、
ほかの人にだけ
守って貰いたいのだろう」
【 引用終わり 】
いかがですか…？
最初に
口を開いた人物が語る
溺れ死んでしまった
《 あるひと 》ですが。。。
こういうひとって
けっこう
身近にいませんか…？？
もちろん
溺れ死んでしまう点ではなくて…💦
《 目的と手段が
すりかわってしまっている 》
作品の中では
２番目に
発言するひとの言うとおり…
《 橋の下で待つ 》
というのは。。。
友達との
待ち合わせに
わかりやすいからに過ぎず…
もしも
不測の
事態が起きたならば
状況に合わせて
柔軟に
臨機応変に
対応すれば良いのに。。。
《 橋の下で待つ 》
という《 手段 》が
いつのまにか
《 目的 》に
なってしまっている。。。💦💦
さらには
最初に
口を開いたひとの
《 だから
約束を守るのはわるい事だ。》
と
極端に
偏りのある思考に及んで…
まわりのひとの
意見に耳を貸さない感じ…💦💦
うーむ…💦💦
なんだか
リアルだなぁ。。。（╹◡╹）💦💦
わたしは
思わず
自分自身が
そのようなことを
やっていないか。。。
我が身を
ふりかえってみましたよ…💦💦
（ 知らないうちに
やってしまっているかも
しれません…💦）
寓話
というのは
本当に
おもしろいですね♬
一見
荒唐無稽に見えて…
その
本質にあたる部分は
けっこう
現実でよく見かけること。。。
だったりしますものね…💦💦
この作品を
初めて読んだときの
ドキッとした気持ちを
リアルに
表現できるように
わたしなりに
工夫してみましたよ♬
🍀（╹◡╹）🍀
あなたに
お楽しみ頂けたら
とっても嬉しいです…🌸
いつも
最後まで
読んでくださって
本当に
どうもありがとうございます！！
🍀（╹◡╹）🍀
あなたの
新しい毎日にも
たくさんの
幸せが訪れますように…♬
小島香奈子
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