こんにちは。
朗読家・朗読講師の小島香奈子です。
ずっと
行きたいと思っていた
🍀 高野山金剛峰寺襖絵完成記念 🍀
千 住 博 展
〜 日本の美を極め、世界の美を拓く 〜
行ってきました…♬
ほんとうに
素晴らしかったです。。。🍀
本物の芸術…
一流の作品に触れた…
そんな感動で
いま、胸がいっぱいです。。。🍀
会場に
足を踏み入れると
出迎えてくれるのは
総延長およそ
１７メートルもの 《 断崖図 》‼︎
絵とは
思えないほどの
リアルな立体感に息を呑みます。。。
この作品は
和紙をわざと
しわくちゃにする
【 揉み紙 】という工程を経て
そこで出来た
皺を活かしながら…
和紙に
絵の具を流すという
驚きの方法で
製作されていました。。。
揉み紙での
紙の揉む時にも
強く揉むところ
弱く揉むところ
荒く揉むところ
ふわっと揉むところなど…
変化をつけて揉みます。
そして
和紙から
自然に生まれるかたちを
すべて活かします。。。
この過程で
和紙は
和紙にしか出せない
強靭さを見せる…
とのこと。。。
揉み紙で
しわくちゃにされた和紙は…
言わば
傷だらけに
されたようなものですが
その傷（皺）に、岩絵の具が
【 食らいついてゆく 】のだそうです。。。
そうして
生まれた崖の岩肌は
絵画でありながら
本物の凹凸を持ち…
自然の
厳しさも、凄みも、強さも、美しさも…
すべてを内包し
圧倒的な存在感で佇んでいます。。。🍀
最初の作品に
いきなり衝撃を受けながら
先に進むと…
今度は
大きな、大きな、大きな瀧が
わたしたちを
待ち受けていました。。。‼︎
なんと２５メートル。。。‼︎
（ 学校のプールとおなじ…‼︎ ）
わたしは
言葉を失って…
その場に
立ち尽くしました。。。
静寂と、轟音とが…
同時に
襲ってくるのです…‼︎
激しく下に落ちて
岩にぶつかる水音を、水飛沫を
全身で
感じながらも…
深い深い静寂に
包み込まれたような。。。。
それにしても
なんという迫力……‼︎
なんというエネルギー…‼︎
会場ぜんたいに
渦を巻くような気に
わたしは
ただただ…
立ち尽くすことしか
出来ませんでした。。。
会場内で
放映されていた
製作メイキングビデオによると
なんとこの作品『 瀧図 』は
千年前と同じ技法で
製作されているとのこと。。。‼︎
（ 千年前とおなじ技法………‼︎ ）
なぜなら
千年後にも
鑑賞に耐えうるように。。。‼︎
（ 千年後のお客様を意識…‼︎ ）
わたしが
圧倒されたのは
言うまでもありません。。。
感動のあまり
しばらくその場を動けなくて…
結局
そのビデオを
３回ほど繰り返して観ました。
高野山金剛峰寺に
襖絵を奉納するということは
そのような
お仕事なのだと思いました。
千年後…という
気の遠くなるような
未来をみつめて…
その年数を
鑑賞に耐えうる作品を
生み出すということ。。。。
身体中が
ふるえるような
しびれるような 感覚がありました。
人間のいのちを
遥かに超えて
いつまでも
いつまでも
残り得るもの。。。
何百年か先に
修復されることを見越して
自然の
岩絵の具での製作を
大切にされた、という点にも
わたしは
ふるえました。。。
白い絵の具を
上から垂らして…
自然と生まれる かたちを活かす…
そうやって生まれた
瀧の流れは、誠に自然そのものです。
この技法は
【 揉み紙 】にも通じる発想です。
瀧の背景は
千住さんが
【 限りなく黒に近いブルーグレー 】と呼ぶ
《 焼き群青 》
静謐な
気品に満ちた、静かな黒…
わたしには
そんな色味に感じられました。
高野山金剛峰寺に
奉納される大作
《 断 崖 図 》と 《 瀧 図 》
誠に
一流の芸術作品です。。。🍀
まだ
ご覧になっていない方は
ぜひぜひ…‼︎
6月16日(日)まで
リバーウォーク北九州５階
北九州市立美術館分館にて
開催されています♬
おすすめですよ🍀（╹◡╹）🍀
小島香奈子
※ これは瀧の写真です。
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