こんにちは。
朗読家・朗読講師の小島香奈子です。
2週間後に
大切な朗読公演を控えた状態で…
🍀 高野山金剛峰寺襖絵完成記念 🍀
千 住 博 展
〜 日本の美を極め、世界の美を拓く 〜
に行ったわたしは
アンテナが
ピンと立っていたのでしょう…。
千住さんの作品に
朗読表現へのヒントを
いただくことが出来ました。。。🍀
実は
はじめは
すこしでも
稽古の時間を確保したくて…
今回の
家族での美術館行きは
諦めようと思っていました…。
けれど
弟が実家に来て…
みんなで
ひさしぶりに
一緒に 朝食を食べていたら…
窓の外の
ぴかぴかの青空が
目に飛び込んできて。。。
ドライブ & 美術館を
楽しみたくなったのでした🍀
そして
それは正解でした…♬
今回の企画展の
看板作品である
《 断崖図 》と《 瀧図 》に
たいへんな
感銘を受けたことは…
すでに
このブログで
ご紹介しましたが…
それだけでは
なかったのです。。。🍀
今回の展示は
千住博さんが
今までに手掛けた作品も
いくつか
楽しむことが出来たのです ♬
そのなかで
わたしがもっとも心を奪われたのは…
『 朝( morning )』
と、名付けられた作品でした。。。🍀
なんという柔らかな…
なめらかなまでに
柔らかな、金色のひかり。。。‼︎
そこに
描かれた木々と
鹿と、花と、鳥と。。。
そして
朝の
ひんやりとした
すみきった空気が…
絵から
漂っていました。。。
静かな、清らかな、透明な、朝。。。🍀
金色なんて
使い方を間違えてしまえば
悪趣味になることすら
あるというのに…
この
ため息が出そうになる
うっとりするほどに
優しい、柔らかな金色は……
わたしは 一瞬で
この絵が 大好きになってしまいました…‼︎
しかも
千住さんがこの絵を
30代半ばで
お描きになられたことを知り…
やはり
この方は天才だと
唸らずにはおれませんでした。。。
わたしは
この絵の空気感というか
この清らかな優しさに触れて…
今度の
公演で朗読する
新美南吉の『 里の春、山の春 』を
思い出さずには
おれませんでした。。。🍀
あの純粋で
可愛いらしくて
微笑ましい物語を…
こんな空気感で
表現することが出来たら。。。‼︎
わたしは
絵の前にじっと佇み…
柔らかな金色を
全身で味わいました。。。🍀
また
昨日ご紹介した
《 龍神I ・II 》という瀧の作品からは…
おなじく
今度の公演で朗読する
『 よだかの星 』のラストシーンを
思い出さずには
おれませんでした。。。🍀
会場には
言葉では説明しにくい
不思議な曲が
流れていました…。
その曲は、わたしに
《 宇宙 》を連想させました。。。🍀
無限に広がる、宇宙。。。
そこに
激しく流れ落ちる水流と…
飛び散ったしずくとが…
神秘的に
浮かびあがります。。。
地球にいながら
《 宇宙 》を感じる空間が
そこには、ありました。。。🍀
わたしは
かなり長いこと
その場に立ちすくみ……
『 よだかの星 』のラストシーンを…
胸のなかで
語っていました。。。
『 それからしばらくたって
よだかは はっきりまなこを
ひらきました。
そして
自分のからだがいま
燐の火のような
青い美しい光になって、
しずかに燃えているのを見ました。
すぐとなりは、
カシオピア座でした。
天の川の青じろいひかりが、
すぐうしろになっていました。
そして
よだかの星は燃えつづけました。
いつまでもいつまでも
燃えつづけました。
今でもまだ燃えています。 』
時間が流れると
瀧の色は
乳白色に
輝いたかと思えば…
気品のある
藤色のひかりがかって…
やがて
目の覚めるような
はっきりとした《 青 》へと
移り変わります。。。🍀
わたしは
自分は、いま
『 よだかの星 』の世界にいる…
そう感じました。。。
それは、驚くほど…
静かで
穏やかで…
豊かに
満たされていて…
幸福な気持ちでした。。。🍀
『よだかの星』は
今度の朗読公演の
最後を飾る作品です。。。🍀
作品の解釈を含め…
どのように表現するか
ずっと
模索を続けてきた物語です…。
千住博さんの
《 龍神I・II 》の世界に包まれて…
わたしは
自分の朗読表現の
方向性に確信を持ちました。。。🍀
良かった…‼︎
今、このタイミングで来て‼︎
公演後に
訪れていたら…
この感銘を
朗読表現に活かすことは
できませんでした…。
この出会いは
きっと
朗読の神さまの采配だと…
わたしは、信じています🍀
小島香奈子
🍀 小島香奈子の朗読公演情報 🍀
https://acros-info.jp/events/16871.html
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