こんにちは。
朗読家・朗読講師の小島香奈子です。
更新しました♬ (╹◡╹) ♬
わたしは今
大好きな
八木重吉の詩集『貧しき信徒』の詩を
一編ずつ
大切に朗読して
YouTubeに投稿しています…🍀
今日は
74本目の動画を、投稿しました♬
詩集『貧しき信徒』
全103編ある中の74番目の作品です…🌸
こんな詩です♬
『 こども 』
丘があって
はたけが あって
ほそい木が
ひょろひょろっと まばらにはえてる
まるいような
春の ひるすぎ
きたないこどもが
くりくりと
めだまをむいて こっちをみてる
( 青空文庫で
103編すべての詩を
読むことができます…🍀 )
♬ こんな感じで、朗読しました ♬
( ↑ このURLをクリックすると
動画に飛びます♬ )
この詩集
『貧しき信徒』の32番目の詩は…🍀
漢字の『 童 』で
《 こども 》と呼ばせる作品でした…🌸
そして
『 童 』の方のこどもは…
おそらくは…
八木重吉の
愛娘の桃子ではないかな。。。
と
思われる内容でした…🌸
( 近所のこどもという
解釈も可能な作品です♬ )
また
この詩集の
9番目に掲載されている
『 こどもが病む 』という詩は
間違いなく…
八木重吉が
我が子のことを
描いたと思われる作品でした…🍀
ところが。。。
今日
ご紹介する
『 こども 』という詩は…
おそらく
高い確率で
我が子の
ことではなくて…
よその
こどものことを
描いたと思われる作品なんです…🍀
なぜなら。。。
なにか
特別な事情でもない限り…
親が
我が子のことを。。。
《 きたないこども 》と
表現することは
ないだろうと思われるからです。。。
実は
わたしは最初
このフレーズが
ものすごーーーーく
ひっかかってしまったんです。。。💦💦
これまで
八木重吉の詩と
一編、一編
丁寧に向きあってきて…
八木重吉が
我が子でなくても
《 こども 》に対して…
なにかしらの
軽蔑的な意味合いで
このような
表現をするとは
とても考えられなかったからです……💦💦
でも
ここで
ひとつだけ
確認しておきたいのは…🍀
八木重吉が
詩のなかでよく使用する
◆美しい
◆きたない
この
ふたつの言葉は…
わたしたちの
一般的な感覚とは
すこしだけ
異なる感覚で
使用されることが
多いということなんです…🍀
ですから。。。
八木重吉が
かならずしも
この詩に
登場するこどものことを…
軽蔑的な
冷たい目で見ていたとは
限らないんですね。。。
たとえば…🍀
詩集29番目の詩
『 美しくあるく 』のなかで
八木重吉は
こどもの歩き方について
《 すこし きたならしく あるく 》
と、
表現していますが…
そのあとすぐに
そのくせ
ときどき ちらっと
うつくしくなる
と、
表現しているんです…🍀(╹◡╹)🍀
おそらくは
まだヨチヨチ歩きの
幼い
こどもの歩き方が
八木重吉には。。。
すこし きたない
と、感じられて…🍀
でも
そのなかで
ときおり
偶然に生まれる
歩き方の
リズムについては。。。
ときどき
ちらっと
うつくしくなる
ように
感じられたりする。。。🌸
また
詩集11番目の詩
『 美しくすてる 』や…
詩集12番目の詩
『 美しくみる 』では。。。
おそらく
愛妻とみさんの
行動を
指していると
思われるのですが。。。
菊の芽をとって
菊の芽をすてる…
その
《 捨て方が、美しい 》
と、感じていたり。。。🌸
自分の
かたわらに立って
自分を見ている。。。
という
行動のなかに
《 美しさ 》を
見出したりしているのです…🍀
このあたりの
八木重吉の、独特の感覚や…
言葉の
遣い方などは…
今日の
『 こども 』という
作品を
解釈するうえでは
かなり大切な
予備知識になるように
わたしには
思われるのです。。。🍀
これらのことを
踏まえた上で。。。
あらためて
『 こども 』という
詩と向きあってみると…🍀
この詩だけを
みつめたときに感じた印象とは
すこしだけ
作品の印象が変わりませんか…??
わたしは
八木重吉が
よその
お子さんに対して
軽蔑的な
意味合いでもって
《 きたないこども 》と表現したとは
どうしても
思えませんでしたし……
そんな風に
思いたくはなかったのです。。。
きっと
『 美しくあるく 』のように…
なにかしらの
美しさを見出す直前の感覚で…
《 きたないこども 》と
表現したと
思いたかったんですね。。。🍀
ですから
朗読をするときには
春の
うららかさや…🌸
この
こどもへの
愛情のようなものが
感じられるように工夫しましたし…🌸
そこに加えて
とても美しい…
春の小鳥たちのさえずりの効果音を
たっぷりと
使用してみたのです♬
いつもは
このような
自然の
生き物の
鳴き声の効果音は…
オープニングと
エンディングにのみ、使用するのですが…♬
今回は初めて
朗読の途中から
さえずりが聴こえてくるような
そんな
編集にしてみました♬
わたしは
今日の詩のなかの…
まるいような
春の ひるすぎ
という箇所が
本当に大好きなので…🌸
このフレーズで
《 春の感じ 》が
盛り上がるようにしたかったです♬
あなたにも
楽しんで頂けましたら
とっても
嬉しいです♬
いつも
最後まで 読んでくださって
本当に
どうもありがとうございます…🍀
🍀(╹◡╹)🍀
小島香奈子
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現在、
八木重吉の詩集『貧しき信徒』より
一編ずつ、朗読してお届けしています
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🍒 最新の10本はこちら 🍒
◆65作品目◆『桐の木』八木重吉
◆66作品目◆『ひかる人』八木重吉
◆67作品目◆『木』八木重吉
◆68作品名◆『お化け』八木重吉
◆69作品目◆『踊』八木重吉
◆70作品目◆『素朴な琴』八木重吉
◆71作品目◆『響』八木重吉
◆72本目◆『霧』八木重吉
◆73本目◆『故郷』八木重吉
◆74作品目◆『こども』八木重吉
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