♡小島香奈子の今日も朗読日和♡

🍀福岡市在住の朗読家・朗読講師の小島香奈子のブログです🍀

◆背中の、スイッチ。

 


こんにちは。

朗読家・朗読講師の小島香奈子です。

 


どうやら

ひとの背中には

 


心に溜まった

 


冷たいもの

悲しいもの

暗いもの

濁ったもの

棘のあるものなどを

 


溶かして

流してくれる

スイッチが、あるようです…。

 


そのことに

気づいたのは

 


まだ

20代の頃…。

 


あの日。

 


わたしは

仕事で

あまりにも

悔しいことがあり…

 


我慢の限界に

達していました。。。

 


そして

たいへん

恥ずかしながら…

 


先輩に

怒りをぶつけ

 


泣き叫びながら

飛び出してしまったのです…。

 


いま

ふりかえると

 


ほんとうに

恐縮で…

 


あの

先輩には

 


お詫びの

言葉も

見つからないほど

 


申し訳なかったと 

心から

思っています…。

 


当時の

わたしは

 


ほんとうに

こどもで

あまりにも未熟でした。。。

 


職場のある

フロアを飛び出して

 


ひんやりと

冷たい空気の

 

 

トイレの中で

泣いていたとき…

 


別の先輩が

様子を

見に来てくださいました。

 


       「 こじまちゃん…。 大丈夫…? 」

 


先輩の

優しい声が聞こえて

 


わたしは

おそるおそる

外に出ました。。。

 


涙で

顔がぐちゃぐちゃの

わたしを見て

 


先輩は

柔らかく

微笑みました。

 


そして

 


               「 こじまちゃんが

                   あんなに

                   怒るなんて…

 


                   よっぽど

                   悔しかったんだね…。」

 


と言いながら

 


優しく

背中をさすって

くださったのです。。。🍀

 


先輩の

てのひらは

 


あたたくて

柔らかくて

 


優しく 

優しく

何度も

 

背中を

さすってくださいました。。。🍀

 


背中を

さすってもらって

いるうちに…

 


わたしの

心は

 


すうっと

 


落ち着きを

取り戻してきたのです…。

 


荒々しく

高ぶっていた感情は

 


                 さらさら…

                            さらさら…

                                       さらさら…

 


まるで

小川の水が

流れてゆくように

 


静かに

流れてゆきました。

 


涙が

ぽろぽろ

あふれて、流れ…

 


それと一緒に

 


心の中の 

濁りも

 


すべて 

流れていったのです。。。

 


あの

清らかな感触を

 


わたしは

今でも

 


はっきりと

覚えています。

 


そして、今。。。

 


昔の自分を

見ているようなひとに

出会ったときには…

 


なにも

言わずに

 


そっと

 


背中を

さすってあげるのです…。

 

 

 

小島香奈子

 

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