♡小島香奈子の今日も朗読日和♡

🍀福岡市在住の朗読家・朗読講師の小島香奈子のブログです🍀

◆流れる景色を、みつめながら。。。

 


こんにちは。

朗読家・朗読講師の小島香奈子です。

 


ひとが

 


こどもから

大人へと

 


成長してゆく

過程で

 


たいへん

重要なことの

ひとつに

 

 

 

                  【   自分との対話    】

 

 

 

があると

わたしは

考えています…。

 


自分と

対話する方法は

 


たくさん

ありますが

 


わたしの場合は

 


日記を

書くことと、

 


車窓から

流れる景色を眺めたこと。

 


このふたつが

 


とてもおおきな

役割を

果たしていたな、と

思います…。

 


日記が

自分との対話の

役割を果たすということは

 


わかりやすいと

思います。

 


けれど

 


車窓から

流れる景色を

みつめることについては

 


首を

傾げる方も

 


いらっしゃるのでは

ないでしょうか…。

 

 

もしかしたら

 


10代から

20代にかけて

 


数おおくの

ひとり旅をされた方には

 


共感して

頂けるのではないかと

思います…。

 


電車でも

バスでも

 


乗り物には

窓があって

 


その窓の

向こう側には

 


景色が

流れています。。。

 


自分が乗った

乗り物によって

 


景色が

流れ去るはやさは

変わりますが

 


一瞬も

同じ景色ではないこと

 


すべてが

流れ去り

 


やがて

 


見えなくなってしまうことには

変わりはありません。

 


まるで

 


人生の出来事や

 


心に

あふれた感情

そのもののように……。

 


過ぎ去った

場所に

戻るためには

 


一度

乗り物から降りて

 


これまでとは

反対の方向に走る

 


乗り物に 

乗り換える

必要がありますが

 


たとえ

 


その場所に

戻ってみたところで

 


太陽の

位置は変わり

 


景色の色も

変わっていて

 


もはや

最初に

通り過ぎたときとは

 


まったく

違う顔をしているのです…。

 


ほんとうの

意味で

 


過ぎ去った場所に

戻ることは、出来ない。。。

 


そのことを

痛いほど、悟るのです。

 


飛行機は

別として

 


車内の

メンバーは

 


駅や

バス停の度に

変わります。

 


見知らぬ

こども達の笑い声も…

 


若い女性たちの

にぎやかな おしゃべりも…

 


ほんの

ひとときのこと…。

 


そして

いつしか

 


窓の

向こう側の

景色ではなく

 


窓に映る

自分の顔を

みつめることになります…。

 


流れ去る

景色のうえに

 


半透明に

浮かびあがる

 


自分自身の、顔を。。。

 


その顔は

 


山に浮かび

田圃に浮かび

 


ビルに浮かび

住宅に浮かび

 


自分自身を

きびしく

見つめ返してくるのです。。。

 


まわりの音が

消え

 


自分から

自分自身に

 


発せられた

問いかけだけが

 


胸の奥に、響きます…。

 


そんな時間を

積み重ねて

 


わたしの精神は

 


ゆっくりと

ゆっくりと

 


成熟していったように

思うのです。

 


車窓から

流れる景色を、みつめながら。。。

 

 

 

小島香奈子

 

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