こんにちは。
朗読家・朗読講師の小島香奈子です。
祖母の家と
わたしの実家は
「 味噌汁が、冷めない距離 」
にあります。
両親が
共働きで
鍵っ子だった
わたしと妹は
こどもの頃から
家の鍵を
持たせてもらっていました。
きちんと
ランドセルに
入れておいたはずなのに…
なぜか
家の鍵を
忘れてしまうことが
時々ありました。。。
そんなときは
妹も
わたしも
祖母の家に
行くのでした。
祖母は
どんなときも
「 よう来た、よう来た。」
と
優しい笑顔で
迎え入れてくれました。
今のように
寒い季節には
あたたかい
炬燵に入って
祖母が
出してくれた
食べきれないほど
たくさんのお菓子を
おしゃべりしながら
一緒に食べました。
楽しかったなぁ。。。🍀
( わたしが
お煎餅や お饅頭や お団子など
和菓子が 大好きなのは
きっと
祖母とのあたたかい
思い出があるからです…。)
どうやら
祖母は
こんなときに備えて
いつも
たくさんの
お菓子を
準備してくれていたようです…。
いつ
祖母の家に行っても
お菓子が
たくさんありましたから…。
両親が
帰ってくる
時間になると
わたし達も
家に帰るのですが
帰りがけ
祖母はいつも
お小遣いを、くれました。
裸銭を
嫌った祖母は
いつも
白いティッシュで
そっと
お小遣いを
包んでから
わたし達にくれるでした。
祖母がくれた
お小遣いからは
柔らかく
祖母の匂いがしました。。。🍀
こども時代の
この思い出は
わたしにとって
ほんとうに大切なもので
大学時代には
こんな短歌にしました。
「 幾重にも
ましろきテッシュに
包まれて
お小遣いより
祖母の匂いす 」
真っ白な
大切そうに
200円や300円を
包んで
わたし達の
ちいさな てのひらに
乗せてくれた
祖母の
ふくよかな てのひら。。。
わたしが
こどもの頃は
200円あれば
駄菓子屋さんで
好きなお菓子を
いくつか
買うことができました。
だけど
もったいなくて…
すぐには
使えませんでした。
あの頃の
わたしにとって
おばあちゃんの
匂いがするお小遣いは
宝物だったからです。。。🍀
小島香奈子