こんにちは。
朗読家・朗読講師の小島香奈子です。
だれにでも
膝を抱えて
うずくまり
立ちあがることさえ
できなかった…
そんな一日が
あると思います。
もしも叶うなら
あの日の自分を
抱きしめてあげたい……
そんな
辛く悲しい一日が。。。
毎日を
楽しく過ごしている
わたしの人生にも
やはり
そんな日はあります…。
一番
記憶に新しいのが
去年の今日…
2018年4月15日(日)です。
あの日の朝
福岡には
冷たい雨が降りました。
わたしは
車椅子に乗って
病院の
大きな窓を
見上げていました。
灰色の雲が
重く立ちこめて…
空調の整った
病院の空気でさえ
どこか
ひんやりしているように
感じられました…。
この日は
２年がかりで
丁寧に準備をしてきた
朗読ここ・からあなたへプロジェクト企画
記念すべき第１弾
『朗読とギターで奏でる物語』vol.１と
セットイベントである
小島香奈子の朗読ワークショップvol.２を
開催するはずの日でした。。。
その年の
4月2日に
交通事故に
遭わなければ。。。
不思議なもので
事故当日は
命が助かったことや
朗読が
続けられることへの
感謝の
気持ちの方が
大きかったのに……
イベントを
開催するはずだった
4月15日には
言葉に
出来ないほどの
大きな大きな
失望感に襲われていました。。。
それまでの
２年間も
決して
順風満帆とは言えず…
唇を
噛みしめることが
多かったので
やっと
実現の運びとなり
あと少しで
実現する。。。
その直前での
交通事故は
わたしを
深く深く失望させるのに
充分なほどの
破壊力を持っていたのです。。。
わたしは
病室でひとり
声を殺して
泣きました。
泣いて。泣いて。泣いて。泣いて。。。
涙が
枯れる頃に……
雲の切れ間から
太陽の光が顔を出し
病室に
あかるい光が
差しこんできました。。。
その日の午後。
小学校時代からの
親友が
お見舞いに
来てくれることになっていました。
親友は
美味しいお菓子を
たくさん持ってきてくれました🍀
わたしは
泣き腫らしたひどい顔で
（ しかも、すっぴんでした。）
親友を
迎えました。
親友は
こどもの頃と変わらない
優しい笑顔で
無料で
頂ける緑茶を
紙コップに注ぐと
わたしの前に
置いてくれました。
大きな窓から
眩しいくらいに
太陽の光が差し込んで
病院の
目の前にある
池の水面がキラキラと光っていました…。
遠くに
わたし達の
母校の小学校がちいさく見え…
雲が
晴れてゆきました。。。
親友は
晴れ女なのです。
親友は
わたしの顔を見て
なにもかも
察してくれたようでした。
そして
そのことには
触れずにいてくれました…。
わたし達は
こども時代の
思い出に始まって
近況報告まで
楽しくぺちゃくちゃ
おしゃべりをしました。
無料の緑茶は
とても熱くて苦かったけれど…
親友が
持って来てくれたお菓子は
とても美味しくて
わたし達は
たくさん、笑いました。
笑いながら
一度だけ、涙があふれました。
親友は
涙については
なにも触れませんでした…。
わたしは
泣きながら笑い…
笑いながら、泣きました。。。
窓から
差し込んできた
眩しい光のことも…
親友の
柔らかな笑顔も
静かなまなざしも…
苦すぎる緑茶も
美味しかったお菓子の味も…
いまでも
はっきり覚えています。。。
そのあと
家族も揃って
お見舞いに来てくれて
しばし
親友と家族とで
わいわい過ごしたことも…
まるで
つい２・３ヶ月前のことのよう。
あれから
もう一年も経ったなんて…。
なんだか
とても信じられません。
この一年で
朗読ここ・からあなたへプロジェクトの
イベントを
３つも
開催することができ
来月には
4つめのイベントを
控えているなんて。。。
あの日の
わたしには
信じられないだろうな…。
でも
そんな嬉しい未来が
ちゃんと
訪れるということを
あの日の
わたしに
教えてあげたいのです。。。🍀
ちゃんと叶うよ。
大丈夫だよ。
失望なんて
しなくていいんだよ、と。。。🍀
小島香奈子
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