こんにちは。
朗読家・朗読講師の小島香奈子です。
今日は
節分ですね。
節分では
鬼は
邪悪なものの代表として
豆を
投げつけられ
追いはらわれます…。
【 鬼 】という
言葉の語源には
諸説があるそうですが
古代は
目に見えない
邪悪なものが
災いや病を
もたらすと考えられ
邪悪な霊を
意味する
【 陰 （ おぬ ） 】という語から
【 鬼 （ おに ）】という語が
平安時代に
生まれたのだとか…。
ひとびとに
忌み嫌われる存在として
生まれたのが
【 鬼 】
だったようです…。
ところが。
人間たちと
仲良くしたいと願った
鬼の物語があるのです。。。
浜田 廣介 作 『 泣いた赤鬼 』
国語の
教科書にも
掲載された名作です。
人間の友達が
欲しいと願う赤鬼。。。
けれども
人間たちは
鬼を忌み嫌い
とても
友達になれそうには
ありません。。。
そこで
赤鬼は
友達の鬼である
青鬼に相談をします。
青鬼は
赤鬼のために
こんな提案をします。
青鬼が
人間の村で
大暴れをする。
そこへ
赤鬼が出てきて
青鬼をこらしめる。
そうすれば
人間たちにも
赤鬼が
優しい鬼だと
わかるだろう…。
作戦は
大成功します。
赤鬼には
無事に
人間の友達が
たくさんできて
楽しい毎日を送ります。
ところが。。。
青鬼は
遠い旅に
出てしまうのです…。
自分と
仲良くしていると
人間たちから
赤鬼も悪い鬼だと
思われるかもしれないからと…。
青鬼から
赤鬼に宛てた
置き手紙には
心が
揺さぶられます。
そして
手紙の最後に
綴られた
【 いつまでも
君を 忘れません。
さようなら、
体を 大事にしてください。
どこまでも
君の友達、 青鬼 。 】
この
言葉には
思わず
涙があふれてしまいます。。。
ほんものの
友情について…。
また
ひとびとから
忌み嫌われる存在について…。
深く
考えさせられる
物語です。
小島香奈子
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