こんにちは。
朗読家・朗読講師の小島香奈子です。
会話には
会話のイントネーションがあります。
ひとは通常
言葉の内容や意味よりも
イントネーションに
注意を向けています。
会話の
イントネーションについては
お話したいことが
たくさん、あるのですが…
今日は
『 通りすがりの猫と
会話した( ? )ときのお話。』 を
したいと思います🍀
あれは
8年前のこと…。
妹と熊本の
美術館に行きました。
その帰り。
妹の車を
待っているとき
わたしの隣に
寝っころがっている
猫がいました。
猫は
ぺろぺろと
丁寧に身体を舐め
ふわぁ…。
と、
気持ち良さそうに
あくびをして
むにゃむにゃ
していました。
思わず
わたしは
「 眠いの? 」
と、尋ねてみました。
すると、猫が
「 ニャ 。」
と、ちいさく答えたのです…‼︎
( それは まるで「 うん。 」と
言ったように聞こえました…。)
続けて わたしは
「 気持ちいい お天気だねぇ… ♪♪ 」
と、猫に話しかけてみました。
猫は
目を細めて
「 ニャ~ ♪♪ 」
と、答えました。
( まるで「 そうだね。」と
言ったように 聞こえました。)
わたしは
面白くなってきて
「 どこから 来たの? 」
と、猫に尋ねてみました。
すると猫は
わたしの顔を
しげしげとみつめて…
「 ニャ~~。ニャ〜~。
ニャ〜。ニャ…。」
と答えました。
まるで
なにか
深い事情があるように
聞こえました。。。
猫と
わたしは
黙って
空を見上げました。
訳あって
今、ここにいる猫と…
妹の車を待って
今、ここにいるわたしと…。
風が吹いて
頰を撫でてゆきました。
妹の
車がきました。
わたしは
猫に
「 元 気 で ね。」
と言って
妹の車に乗り込みました。
猫は
ぷいっと 横を向き…
身体を
舐めはじめました。
車が
発車する前に
もう一度
猫を見ると…
猫も
こちらを見ていました。。。🍀
猫の鳴き声の
タイミングや
イントネーションは
まるで
わたしの言葉を受けて
それに
答えているように聞こえました。
それは完全に
会話の
イントネーションだったのです…‼︎
わたしは今でも
あのとき
猫と、わたしは
会話をしたと
信じています。。。🍀
小島香奈子
🍀小島香奈子の朗読イベント情報(╹◡╹)🍀 https://acros-info.jp/events/16602.html