♡小島香奈子の今日も朗読日和♡

🍀福岡市在住の朗読家・朗読講師の小島香奈子のブログです🍀

◆豊かな表現と、大袈裟な表現。

 


こんにちは。

朗読家・朗読講師の小島香奈子です。

 


先日

ある生徒様から

 


朗読表現について

お尋ねがありました。

 


その方の

表現プランを

お伺いしたところ…

 


それはそれは

ユニークな表現プランを

立てていらっしゃいました。

 


わたしは

生徒様の

 


オリジナリティは

尊重しながらも…

 


なぜ

その箇所で

 


そのような

表現をする必要があるのか

 


逆に

お尋ねしました。

 


ひとりの

聴き手として

 


その表現の意図が

 


まったく

わからなかったからです…。

 


わたしは よく

【 豊かな表現 】という言葉を使います。

 


この表現は

 


どうやら

わたしの説明が足りないときに

 


生徒様に

誤解を与えてしまっているようです……。

 


豊かな表現と

大袈裟な表現の違い。

 


個性が輝く表現と

奇をてらった表現の違い。

 


あなたは

どのように考えますか…?

 


わたしは

こう考えます。

 

     
                作者と作品とお客様に

                敬意と誠意を持ち

 


                まっすぐに 丁寧に

                作品と向きあったときに

 


                 自然と生まれた

                 素直な表現は

 


                 豊かな表現であり

                 個性的な表現である、と。

 

 

 
たとえば…

 

 


                        ぴちゃっ

 


                        ど ぼ ん

             

 


 という

ふたつのオノマトペ

 


水の中に

なにかが落ちたという

場面だとします。

 


それぞれ

落ちたものの

 


大きさや

重さが異なることは

 


語感から

おわかりになると思います。

 


水に中に

落ちたときの

スピードも、違いそうですね。

 


水の深さも

変わってきそうです。

 


特に

明記されていない場合

 


【   ぴちゃっ  】  は

 


水たまりのような

浅い水や

 


コップとか

洗面器の中の水に

 


小さなものが

落ちてきたような感じ…。

 


一方

【  どぼん 】は

 


池やプールや海など

 


ある程度

深さのある水の中に

 


けっこう大きくて

重たいもの…が落ちた感じ。

 


そして

なんとなく

 


こどもや

小動物が

 


元気よく

飛びこんだような

イメージも湧いたりします ♪♪

 


それぞれの

言葉の持っている

 


語感や

イメージを活かして

 


声の

大きさ、強さ、高さ、

スピード、息遣いなどを工夫したとき。

 


わたしは

【  丁寧な解釈と表現  】だと

高く評価します。

 


そして

とても豊かな表現だと感じます🍀

 


このような表現は

たいてい

 


読み手の個性が

生き生きと輝いていて

 


聴いていて

楽しく愉快な気持ちになります。

 


けれど

 


そのような

作品への

敬意と誠意を土台とした

 


丁寧な

解釈に基づく

表現の工夫ではなく…

 


ただただ

表面的に

 


声を

大きくしたり 

小さくしたり

高くしたり

低くしたり

伸ばしてみたり

切ってみたり

間を取ったりしたときには

 

 

                        不自然な表現

 


に、なります。

 


意味もなく

大袈裟な抑揚になるので

 


当然そこには

違和感が生まれ

 


奇をてらったようにしか

聞こえません。。。

 


ですから

わたしは

 


生徒様には

必ず

 


解釈と

表現プランを

お尋ねしてから

 


朗読してもらっています。

 


どのような

解釈と表現プランに

基づいて

 


いまの表現が

生まれたのか。。。

 


読み手として

 

 


                       この場面は

            どうしてもこう表現したい ‼︎  

 

 


という

明確なビジョンを

お持ちの場合には

 


その表現に

近づけるように

フィードバックします。

 


けれど

 


なにも

考えていなかった場合には

 


作品に向かう

姿勢から

 


フィードバック

することになります。

 


豊かな表現と

大袈裟な表現。

 


個性が

輝いている表現と

 


奇をてらっただけの表現。

 


その違いを生むのは

 


作者・作品・お客様に

 


どのように

向き合っているかという

 


心の在り方だと

わたしは 思います🍀

 

 

 

小島香奈子

 

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