♡小島香奈子の今日も朗読日和♡

🍀福岡市在住の朗読家・朗読講師の小島香奈子のブログです🍀

◆五月五日の、背くらべ🍀

 


こんにちは。

朗読家・朗読講師の小島香奈子です。

 


今日

五月五日は

端午の節句ですね🍀

 


ご近所に

たいへん立派な鯉のぼりを

 


飾っていらっしゃる

お宅があって…

 


毎年

四月の末頃から

楽しませていただいています。

 


この時期になると

思い出すのが、童謡です ♪♪

 


『  鯉のぼり』に

『  背くらべ  』に。。。🍀

 


わたしは

小学校などで習った

日本の童謡や唱歌がとても好きです ♪♪

 


歌詞の日本語が

シンプルながらも美しく…

 


メロディには

優しさとぬくもりがあって…

 


おおらかで

のびやかで…

 


日本の

素敵なところを

 


再発見したような

気持ちになるからです。。。🍀

 


かつて

我が家では…

 


毎年

こどもの日になると

 


わたしと、妹と、弟。。。

 


3人の

こどもの身長を

柱に記していました。

 


測ってくれたのは、母でした。。。🍀

 


童謡の

『  背くらべ  』を歌いながら…

 


測ってくれた年も

ありました。

 


一年で

びっくりするほど

大きくなった年もありました。

 


あの頃の

身体がぐんぐん

成長してゆく感じは…

 


もう二度と

経験することが出来ないので

 


思い出すと

 


なんだか

眩しい気持ちになります…。

 


この背くらべは

 


いつしか

自然に終わりました。

 


わたし達は

大人になったのです。。。

 


大人になってからも

わたしは

 


『  背くらべ  』という歌が

  とても好きでした。

 

 


     ♪♪     柱のきずは おととしの

              五月五日の 背くらべ

              粽(ちまき)たべたべ 兄さんが

              計ってくれた 背のたけ    ♪♪

 

 

 

こどもの頃は

 

 


                         どうして

                 一昨年なんだろう…?

     

 

                         どうして

            去年や今年じゃないのかな…??

 

 

 

それが

不思議で

たまりませんでした…。

 


勝手に

 

 

                      もしかしたら

                         兄さんは…

 


                      戦争に行って

             帰って来なかったのかな…??

 

 

 

などと

想像したりしていました。

 


謎が

解けたのは

大人になってからのことです。

 


この童謡を作詞した

海野厚(うんのあつし/1896-1925)は、

 


妹が3人

弟も3人いる

 


7人兄弟の

一番上のお兄さんでした。

 


早稲田大学

入学するために

 


地元・静岡を離れ

ひとり、上京します。

 


童話雑誌『赤い鳥』に

投稿した作品を

 

 

北原白秋が認め

童謡作家となりました。

 


ところが…

 


病弱だった厚は

帰郷することが

できなかったそうです……。

 

 


故郷で

過ごしている幼い弟。。。

 


末の幼い弟は

元気でいるだろうか…

大きくなっただろうか……

 


そんな

思いを込めて

 

 

弟の視点になって

書いた詞なのだそうです…。

 

 

この詞には

会えない弟への

兄としての想いが

 


いっぱいに

詰まっていたのですね。。。

 

 

下に

妹と弟がいるわたしは

 

 

こどもの頃から

【 きょうだいもの 】には弱くて…

 

(   『 となりのトトロ 』も

       『   火垂るの墓 』も

       『   ちびまる子ちゃん 』も…   )

 

 

なんだか

グッときちゃうんです。。。

 

 

厚の

弟への想いが

心に響いてくるから…

 


わたしは

この童謡が

大好きなのだと思います。。。🍀

 

 

 

小島香奈子

 

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『  背くらべ  』

 

作詞  海野厚      作曲  中山晋平   


柱のきずは おととしの

五月五日の 背くらべ

粽(ちまき)たべたべ 兄さんが

計ってくれた 背のたけ

きのうくらべりゃ 何(なん)のこと

やっと羽織の 紐(ひも)のたけ

 

 

柱に凭(もた)れりゃ すぐ見える

遠いお山も 背くらべ

雲の上まで 顔だして

てんでに背伸(せのび) していても

雪の帽子を ぬいでさえ

一はやっぱり 富士の山