♡小島香奈子の今日も朗読日和♡

🍀福岡市在住の朗読家・朗読講師の小島香奈子のブログです🍀

◆『星やどりの声』のこと。

 


こんにちは。

朗読家・朗読講師の小島香奈子です。

 


すでに何回か

このブログでもお話しましたが…

 


たいへん

光栄なことに

 

令和元年度

福岡県高文祭放送コンテスト

福岡地区大会

 


朗読部門と

アナウンス部門の

 


審査員の

お仕事をさせていただきます…🍀

 


いまは

仕事の合間を縫って

 


朗読部門の

課題作品を

 


じっくりと

味わいながら

読んでいるところです。

 


今回の

課題は4作品です。

 


①『星やどりの声』

       朝井リョウ著/角川文庫

 


②  『星火瞬く』

        葉室麟  著/  講談社文庫

 


③『ちいさな言葉』

       俵万智著/岩波現代文庫

 


④『山の郵便配達

      ポン・ヂエンミン著

      大木康  訳/集英社文庫

 

 

数日前に

大好きな俵万智さんの

 


エッセイ

『ちいさな言葉』を読み終え…

 


つい先程

朝井リョウさんの小説

『星やどりの声』を読み終えました。

 


いま

わたしは

 


素晴らしい小説を

読み終えたときにしか味わえない

 


熱く静かな

興奮と、感動で

胸が、いっぱいです。。。🍀

 


と同時に…

 


わたしは

大きな、大きな

驚きを隠せずにいます。。。

 


この小説を

朝井リョウさんが

 


大学4年生の夏…

 


つまり

学生時代

最後の夏に書いて…

 


卒論として

提出していることを、知ったからです…!!

 


こんなにも

素晴らしい小説を

 


大学時代に

書くことが、出来たなんて…!!

 


…す、す、凄すぎる。。。

 


わたしが

驚いたのには、理由があります。

 


実は

わたしも

 


大学4年生の夏に

 


長編小説を

ひとつだけ書いて…

 


それを

卒業制作として提出して

 


大学を

卒業したのです。。。🍀

 


まだ

朗読表現に出会う前…

 


わたしは

【  言葉で、表現すること。 】に

 


強く強く

憧れていました。。。🍀

 


詩人や、歌人や…

 


童話作家や、翻訳家や…

 


小説家や、脚本家や、作詞家など…

 


         🍀  言葉で、表現する仕事  🍀  なら

 


なんにでも

とっても憧れていて…

 


将来なりたいものが

数え切れないほど、たくさんありました。

 


高校時代に

放送部に入って

 


朗読表現と

出会ったわたしは…

 


その

奥の深い豊かな魅力に

 

 

すっかり

夢中になってしまいましたが。。。

 


【  書くこと  】への興味と憧れは

 


ずっとずっと

持ち続けていたのです。。。🍀

 


大学時代

アナウンス学校に通って

 


音声表現を

熱心に学びながらも…

 


【  書くこと  】にも

 


片っ端から

挑戦していきました。。。🍀

 


詩を書き…

 


短歌を詠み…

 


シナリオを書き…

 


童話を書き…

 


小説を書き…

 


作詞の

通信教育も受けたりして…♬

 


文芸の

創作に打ち込んでは

 


次々と

新人賞に、応募していました。。。🍀

 


…次々と

一次落ちしていましたけどね。。。(╹◡╹)

 


ラジオドラマを

制作することや

 


短い映像作品を

制作することも大好きだったので…

 


世界は

表現したいものにあふれ…

 


きらきらと

眩しく輝いていました。。。🍀

 


実は

わたしは

 


大学は

小説を書いて卒業すると

 


小学生の頃から

決めていました。

 

 

これは

こどもの頃、大好きだった

 


作家

吉本ばななさんの影響です…🍀

 


すでに

中学生の頃には

 


当時の

日本の大学で

 


小説が

卒論の代わりになる大学や学部は

 


しっかりと

調べていたんですよ♬

 

(  憧れの歌人俵万智さんや…

      憧れの脚本家・北川悦吏子さんや…

 

      大好きな作家・中谷彰宏さんの

      母校・早稲田大学の文学部は

     

     小説で卒業できる学部だったので

     強く強く強く憧れました。。。🍀 )

     


そして

大学4年生の、夏。。。🍀

 


お気に入りのワープロ

卒業制作の執筆をしました ♬

 


毎週

400字詰原稿用紙に

30枚ずつ小説を書いて…


(  長編小説のひとつの章を

      原稿用紙30枚にしていたのです。)

 


講義の前後で

友人とお茶や食事をしながら

 


それを

読んでもらって…

 


感想や

アドバイスを聞いては

 


また

ワープロに向かっていた

あの頃。。。🍀

 


ちょうど

就職超氷河期で

 


仕事が全然、決まらなくて…

 


挫折と失恋に

打ちのめされながらも

 


自分の未来は

絶対に明るいと信じていた

あの頃。。。🍀

 


楽しくて楽しくて

たまらなかった大学時代の

 


集大成としての

卒業制作は…

 


絶対に、自分の

納得するものにしたくて…

 


毎日、毎日

ワープロに向かった、あの夏。。。🍀

 


書くことが

楽しくて、楽しくて

たまらなかったことを

 


今でも

はっきりと覚えています。。。🍀

 


大学の

卒業制作として書いた小説は

 


いまのところ

わたしが書いた

 


最初で最後の

長編小説です。。。🍀

 


わたしの

大学時代の思い出が

 


ぎゅうっと

詰まった小説ですから…

 


わたしにとっては

大切な、大切な、大切な、宝物です。。。🍀

 


けれど…。

 


プロの

小説家が

書く作品というのは

 


当然のことですが

 


もう

まるでレベルが違うのですね…。

 


わたしは

 


自分が書いた

渾身の卒業制作を思い出しながら…

 


この小説の

ページをめくりました。

 


構成も…

人物の造形も…

 


言葉の

うつくしさも…

 


世界をまるごと

生々しく、みずみずしく

 


鮮やかに

再現できる、圧倒的な筆力も。。。🍀

 


これが

プロフェッショナルなんだと

 


目が

覚めるような思いでした…🍀

 


21歳から

22歳になる年に

 


すでに

こんな小説を書いてしまうなんて。。。

 


プロって

本当に、すごいなぁ。。。!!

 


こんなにも

鮮やかな、活きのいい言葉。。。🍀

 


ぴちぴちと

動いているような

 


匂いも、手触りもある、言葉たち。。。🍀

 


ひとりひとりの

登場人物の生命感。。。

 


まるで

実在する人物のような

見事な造形と、描写。。。

 


そして

なんといっても

 


物語のなかの  《  音  》が…

 


すごくリアルに

聴こえてくるんです。。。🍀

 


朝井リョウさんは

 


身体感覚の描写に

たいへん優れた作家ですが

 


とりわけ

聴覚が、圧倒的なのです。。。!!

 


この本の

解説を書かれた

 


作家で

早稲田大学教授であり

 


朝井リョウさんの

恩師でもある、堀江敏幸さんは

 


朝井リョウさんのことを

 


                  《  耳の作家  》と

 


表現していらして

なるほど、と思いました。。。🍀

 

(  知的で、カッコイイ表現ですよね!!

      わたしは、しびれました…★ )

 


まさに

繊細で、寛容で、愛に満ちた

【  耳  】が…

 


登場人物たちの

胸の中から

 


あふれて

こぼれ落ちてくる

 


言葉にならない、無数の声を。。。

 


丁寧に掬いあげ…

 


柔らかく

それでいて、リアルに…

 


読者に

届けてくれるのです。。。🍀

 


まさに

朗読したくなる

場面や言葉の連続でした。。。!!

 


この

素晴らしい小説を

 


現役高校生のみなさんが

 


どのように

表現してくれるのか。。。

 


いまから

とっても楽しみです♬

🍀(╹◡╹)🍀

 

 


小島香奈子

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