こんにちは。
朗読家・朗読講師の小島香奈子です。
更新しました♬ (╹◡╹) ♬
わたしは今
大好きな
八木重吉の詩集『貧しき信徒』の詩を
一編ずつ
大切に朗読して
YouTubeに投稿しています…🍀
昨日
3本目の
動画を投稿しました♬
詩集『貧しき信徒』
全103編ある中の3番目の作品…🌸
こんな詩です♬
『花がふってくると思う』
花がふってくると思う
花がふってくるとおもう
この てのひらにうけとろうとおもう
( 青空文庫で
103編すべての詩を
読むことができます…🍀 )
♬ こんな感じで、朗読しました ♬
( ↑ このURLを
クリックすると動画に飛びます♬ )
この作品は
わたしの
大好きな大好きな詩のひとつです…🌸
八木重吉の
詩集『貧しき信徒』を…
一編ずつ
朗読してゆくかたちで
挑戦してみたいなぁ…♬
そう思った
きっかけのひとつが、この詩なんです…🌸
たいへん短い詩です。。。
しかも
タイトルを含めると
4行の中の3行が
🌸 花がふってくると思う 🌸
原作では
【 思う 】の表記が
漢字だったり、
ひらがなだったりしますが…
耳で
聴いたときの
発音はおなじです。。。
けれども
朗読を
するときには…
作者が
漢字を選んだのか、
ひらがなを選んだのか。。。
あるいは
カタカナを選んだのかを
考慮することが
大切だと、わたしは考えています…🌸
つまり
耳で聴いたときに…
《 なにか 》が
変化しているように
表現しないといけないと思うのです…🌸
また
タイトルと
本文の最初の行は
漢字の
【 思う 】なのに対して…
本文の
2行目と3行目は
ひらがなの【 おもう 】です…🌸
わたしは
この表記の違いの流れも
朗読するうえで
考慮しないといけないと考えました…🌸
漢字の【 思う 】が持つ
輪郭のはっきりとした思考に対して…
ひらがなの【 おもう 】は
ゆったりと
まったりと
柔らかくほどけてゆくような
そんな
印象を受けます。。。🌸
それを
声で表現したいな、と思いました…🌸
♬(╹◡╹)♬
また
たいへん
興味深いのが…
この詩の【 文末 】です。
本文の3行は
すべて
【 思う( または おもう )】
花がふってくる
うけとろう
ではないんですね。。。
花が
ふってくると【 思う 】。
うけとろうと【 おもう 】。
いったい重吉は
どのような状態・状況なのだろう。。。
わたしは、考えました。
八木重吉は
この詩集を
結核に病んだ
床の中で生み出しました…。
この詩に出てくる
《 花 》は…
もしかしたら
重吉の
記憶の中の
花なのではないか。。。🌸
わたしの中で
特に
季節の限定がない場合
詩歌に出てくる
《 花 》と言えば
もう迷わずに
《 桜 》のイメージです…🌸
まして
ふってくる花と言えば…
桜の
花びらを
思い浮かべます。。。🌸
重吉の
故郷の桜かもしれない。。。🌸
あるいは
恋愛結婚で結ばれた
妻のとみと
まだ
健康だった頃に
一緒に見上げた
思い出の桜なのかもしれない。。。🌸
または
布団で横になっていて
目を瞑ると。。。
美しい
桜の花びらが
はらはら、はらはら、はらはら…
春の太陽の
柔らかな光とともに
自分の身体に
降りそそいでくるような…🌸
とめどなく
こぼれ落ちてくるような…🌸
そんな
想像にかられたのかもしれない。。。
もしかしたら
重吉は病床で
てのひらを、天井に向けて…
想像の
桜の花びらを
その
てのひらに
受け止めようとしたのかもしれない。。。
詩人の
豊かな想像力によって…
ふるえる
てのひらのうえに
なにかが
ふわりと落ちてきたような
そんな錯覚さえも
感じたかもしれません。。。🌸
もしかしたら
その瞬間に
重吉の頬に
熱い涙がすうっと
流れたりもしたかもしれない。。。
わたしは
この
短い詩と
向きあいながら。。。
さまざまな場面を、想像しました…🌸
同時に
あざやかに
思い出していたのが
今月
4月5日(日)
まだ
緊急事態宣言が出る前に
家族と一緒に
お散歩花見をした時のことでした…🌸
家族全員
運動不足でしたから
家族で
近くの大きな公園まで
散歩に行ったのですが
その途中は
桜が
植えられている
道を選んで、散歩したのでした♬
あの日の
福岡はよく晴れていて…
驚くほど
空が青く青く
澄みきっていました。。。
そして
桜の綺麗だったこと。。。🌸
息を
呑むほどの
圧倒的な美しさでした…。
( 弟が撮影してくれた
あの日の桜の写真です🌸 )
一生
忘れないと思うほど
綺麗だった桜。。。🌸
家族の、笑顔。
家族の、笑い声。。。🌸
春の陽射しと
透明な青い空。。。
あの日の
美しい桜を思い出しながら…
わたしは
この詩を、朗読しました♬
みなさまに
楽しんで頂けましたら
とっても
嬉しいです♬
今日も
最後まで読んでくださって
本当に
ありがとうございました ♬
🍀(╹◡╹)🍀
小島香奈子
♡ おまけの写真です(╹◡╹)♡
2020年4月5日
桜の下で踊るわたし♬
。。。ではなくて(笑)
草原の斜面を
転げ落ちそうになり…
そうっと、そうっと
足を進めている様子です♬
🍀小島香奈子の朗読イベント情報🍀
◆イベント延期のお詫びとお知らせ◆
2020年4月29日( 水・祝)
開催予定でした
朗読ここ・からあなたへプロジェクト企画
◆朗読公演◆
『リズム&リーディング
朗読✖️パーカッション
=刺激的コラボレーション』vol.1
および
◆小島香奈子の朗読ワークショップvol.8
〜宮沢賢治『ありときのこ』を読もう!〜
感染拡大防止の為、
延期することに致しました。
楽しみにしていてくださった皆様には、
心より深く深く
お詫びを申し上げます…。
これも
大切な大切なお客様…🍀
尊敬する
ミュージシャンAji氏…🍀
そして
素晴らしい会場・もりんホールを
コロナウイルスから守るためです。
何卒ご理解のほど
よろしくお願い申し上げます…。
終息しましたら
必ず!!
延期開催をいたします!!
どうぞその日を
楽しみにして頂けましたら幸いです…🍀
🍀お問い合わせ先🍀
朗読ここ・からあなたへプロジェクト
事務局yoakenococoa@gmail.comまで。
♬お問い合わせは、お気軽にどうぞ♬
🍒 YouTube のご案内 🍒
『小島香奈子の朗読ライブラリー』
YouTubeはじめました♬
八木重吉の詩集『貧しき信徒』より
一編ずつ、朗読してお届けしています
♬ (╹◡╹) ♬
①『母の瞳』 八木重吉
詩集『貧しき信徒』より
②『お月見』八木重吉
詩集『貧しき信徒』より
③『花がふってくると思う』八木重吉
詩集『貧しき信徒』より