こんにちは。
朗読家・朗読講師の小島香奈子です。
ちいさなことに
くよくよしたり
一喜一憂することは
あまり
良いことではないと
言われることが
多いですよね。
けれど
わたしは
そうは
思いません。。。
むしろ
もっと
もっと
ちいさなことに
泣いたり
笑ったりした方が
良いと
考えているのです。
というのは…
朗読講師や
話し方講師の
仕事をしていると
ほんとうに
びっくりしてしまうことが
よくあるのです。
…どんなことだと思いますか…？
朗読の場合
【 登場人物の気持ちが
ぜんぜん わからない。】
という
生徒様が
話し方の場合
【 自分が
何を思って
何を感じたのかが
ぜんぜん わからない。
だから
言葉にするなんて
とうてい、できない。】
という
生徒様が
ほんとうに
いらっしゃるのです。。。
わたしは
心から
驚いてしまいます…。
そういう
生徒様に
よくよく
お話を伺ってみると…
どうやら
普段から
【 特に なにも感じない。】
とのこと…‼︎
人間である以上
なにも
感じないなんてことは
ないはずだと
わたしは
思うのですが…。
「 なにも
立派な考えだとか
素晴らしく
感動したことだとか…
大きなことでなくて
良いんですよ。
ささやかな
ちいさなことで
良いんですよ…。」
と
お伝えすると
「 ちいさなことは
よけい
覚えていないし
なにかを感じたりは
特にしない。」
とのこと…‼︎
うーむ…。
これは
由々しき問題です。。。
人生を
かたちづくる
出来事のうち
何十年
経っても
忘れられないような
おおきな
おおきな出来事は
そんなに
数多くは
ないですよね…。
個人差は
あるでしょうが
人生の
およそ９７パーセント
くらいは
ささやかな
ちいさな出来事で
構成されているのでは
ないでしょうか…。
一日の終わりに
ふりかえってみても
特筆すべきことは
なにもないような
ほんの
ささやかな出来事が
幾重にも
幾重にも
積み重なって
そのひとの
長い長い人生を
かたちづくっている…。
人生を味わう
ということは…
風が
吹いたら
飛んでいってしまいそうな
そんな
ささやかな
ひとつひとつの
出来事を
丁寧に
丁寧に
掬いあげて
大切に
大切に
感じて
味わうことだと
わたしは
思うのです。。。🍀
だから
もっと、もっと…。
ちいさなことを
大切にして
ささやかな出来事を
味わって
泣いてもいい…。
くよくよしてもいい…。
落ちこんでもいい…。
悲しんでもいい…。
そんな風に
ちいさなことに
くよくよできる
繊細な
感性がないと
まいにちの
暮らしの中に
ちいさな
喜びや
ささやかな
幸せを
見出し
感じて
味わうことは
できないと
わたしは
思うのです。。。
まして
物語に
登場する
人物の心境に
寄り添ったり…
自分の
気持ちを
言葉にして
ひとに伝えることなど
とても
できないでしょう…。
ささやかな
出来事こそ
人生
そのものなのだと
わたしは
思っています。。。🍀
小島香奈子
