こんにちは。
朗読家・朗読講師の小島香奈子です。
クリスマスに
まつわる名作は
世界に
数おおく
ありますが…
とりわけ
わたしが
心惹かれる物語は
アメリカの作家
O・ヘンリー作
『 賢者の贈り物 』です。
たいへん
有名な
物語なので
ご存知の方も
多いと思います。
まだ
とても若い夫婦
ジムとデラ。
貧しい
ふたりにとって
財産と
いえるものは
ジムの
金時計と…
（ この金時計は
祖父から父、父からジムへと
大切に受け継がれたもの。）
デラの
美しく長い
褐色の髪の毛、だけ…。
クリスマス・イブの夜。
愛するひとに
心のこもった
贈り物を
したくても
お金が、ない…。
若い
ふたりは
それぞれに
頭を
悩ませた末に。。。
ジムは
大切な金時計を
売って
愛するデラの
美しい髪の毛に
ぴったりの
宝石を
散りばめた
鼈甲の櫛を買い…
デラは
自慢の長い髪を
かつら屋さんに
売って
愛するジムの
立派な金時計に
ぴったりの
素晴らしい
鎖を買うのです。。。🍀
お互いに
自分が
持っている
すべてのもののうち
いちばん
大切で
上等のものを
愛するひとの
幸福のために
惜しげもなく
いえ…
深い喜びを
持って
手放すのでした……。
わたしは
この短い物語を
読むたびに
いつも
涙が
あふれてきます。。。🍀
ほんとうに
ひとを
愛するということの
愛しい愚かさと…
この上のない美しさ…。
ただひたすらに
愛するひとの
喜ぶ顔が
見たくて…
幸せそうな
笑顔がみたくて…
ほんとうに
純粋に
ただ、それだけで。。。
物語のラストで
作者の
O・ヘンリーが
この
ふたりのことを
くりかえし
【 賢 者 】
であると
褒め讃えます。。。🍀
もちろん
彼らは
真の意味での
賢者です…。
そして
物語の
人物とはいえ…
こんな風に
ひとを
愛することができた
ジムとデラは
【 最 高 に 幸 福 な ひ と た ち 】
でもあると
わたしは思います…。
とても
短い物語です。
もし
ご興味がありましたら…
どうぞ
お手にとってみてください ♪♪
クリスマスに
ぴったりの、素敵な物語です。。。🍀
（╹◡╹）
小島香奈子
◇『O・ヘンリ短編集（ニ）』
大久保 康雄 訳
※ インターネットの青空文庫でも
読むことができます。
Copyright (C) 1999 Hiroshi Yuki
（結城浩）
