こんにちは。
朗読家・朗読講師の小島香奈子です。
更新しました♬ (╹◡╹) ♬
わたしは今
大好きな
八木重吉の詩集『貧しき信徒』の詩を
一編ずつ
大切に朗読して
YouTubeに投稿しています…🍀
さきほど
91本目の動画を、投稿しました♬
詩集『貧しき信徒』
全103編ある中の91番目の作品です…🌸
こんな詩です♬
『 麗日 』
桃子
また外へ出て
赤い茨の実をとって来ようか
( 青空文庫で
103編すべての詩を
読むことができます…🍀 )
♬ こんな感じで、朗読しました ♬
( ↑ このURLをクリックすると
動画に飛びます♬ )
この詩を
初めて読んだとき…
胸が
ひどくキュンとして
哀しいような
切ないような…
たまらない
気持ちになったことを
よく覚えています。。。🍀
それは
わたしが
この『 麗日 』という詩を
この詩集の
最初の詩から通して読んできて…
これまでの
流れを踏まえた上で
この詩に
触れたからでしょう。。。🍀
この詩の
向こう側には…
以前
八木重吉が
愛娘の
桃子を連れて外へ出て…
赤い
茨の実を
とってあげたときに
桃子が
とっても喜んだ。。。🌸
桃子は
もしかしたら…
大喜びで
歌ったり♬ 踊ったり♬
したかもしれません。。。🌸
そんな
ふたりの
あたたかな
過去の場面が
見えてくるんですよね…🍀
さらに言うと
わたしが
切なく感じてしまった言葉は…
2行目の
また外へ出て
という言葉なんです…🍀
もしも
感染拡大防止のために
ずっと
家にいることが
推進されていた
時期を経験していなければ…
見逃してしまって
いたかもしれませんが。。。
また外へ出て
という言い方は
滅多に
外へ出ないひとが
言う言葉なんですよね。。。
ただ
家の外に出る、ということが
すこしだけ
特別なことになるのは…
八木重吉が
結核という感染病を
罹患していたこととも
深く
関係していると思います。。。🍀
かつて
外へ出て
赤い茨の実を
とってあげたときの
桃子の
可愛い笑顔が…
桃子の喜ぶ顔が…
八木重吉は
また見たかったのでしょうね…🌸
ところで♬
この
大好きな詩を
朗読作品にするときに…
実は
迷ってしまったことがありました…💦💦
それは
《 季節 》です…。
俳句を
されている方は
ご存知だと思いますが。。。
◆麗日( れいじつ )
麗か(うららか)な日。のどかな日。
→【 麗か 】春の季語。
◆茨の実 → 晩秋の季語
ということで…
タイトルには
季節の春を感じる言葉が。。。🌸
詩の内容には
晩秋の季語が、入っているのです…🍁
もちろん
この作品は
詩であって
俳句ではありませんので…
季重なりは
問題にはならないのですが
静止画や
BGMの季節感を
どうしようかなぁ…と
ちょっとだけ
迷ってしまったんです…🍀
その結果
詩の内容の
赤い茨の実が
とってこれる季節 → 晩秋
を、採用しました♬
秋の
夕暮れどきの
すこしだけ
切ない感じの光のなかを
八木重吉と
幼い桃子が
手をつないで
歩いているイメージです。。。🍒
ちなみに
八木重吉は
10月26日に
亡くなっているんです。。。
ですから
この詩の風景は
もしかしたら
八木重吉が
亡くなる直前のことなのかもしれません。。。
本当に
桃子とふたりで外へ出て…
赤い茨の実を
とってこれたのかは、わかりませんが…
実現できていたらいいなぁ…🍀
幼い桃子が
この日のことを
覚えていたらいいなぁ…🍀
そんなことを
思いながら
この短い
朗読作品を
心を
こめてつくりました…🌸
あなたに
楽しんで頂けましたら
とっても
嬉しいです♬
いつも
最後まで 読んでくださって
本当に
どうもありがとうございます…🍀
🍀(╹◡╹)🍀
小島香奈子
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現在、
八木重吉の詩集『貧しき信徒』より
一編ずつ、朗読してお届けしています
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