♡小島香奈子の今日も朗読日和♡

🍀福岡市在住の朗読家・朗読講師の小島香奈子のブログです🍀

◆きみは、ほんとうは、いい子なんだよ。

 

こんにちは。

朗読家・朗読講師の小島香奈子です。

 

 

その本を

手に取ったのは

 

 

いわさきちひろさんの 

柔らかな絵が

好きだったからです。

 


表紙の女の子は

おかっぱ頭で

 


お洒落な帽子を

被っていて

 


はにかむような

表情で

 


お行儀よく

座っています。

 


ぱらぱら

頁をめくってみると…

 


自分とおなじ

小学生の

女の子のお話のよう。。。

 

 

               『 窓ぎわのトットちゃん 』

 

 

小学校3年生のとき。

 


わたしは

学校の

図書室で

 


この本と出会いました。

 


とても短い

たくさんの章から成る

この本は

 


小学生の

わたしにも

 


すらすら読めて

 


わたしは

一気に

最後まで読みました。

 


そして

 


また最初から

今度は

ゆっくりと

読み始めました。

 


わたしは

トットちゃんのことを

 


とても

とても

好きになっていたのです。

 


そして

 


小林宗作先生の

 


「 きみは、ほんとうは、いい子なんだよ!」

 


という言葉が

 


深く

深く

 

胸に

響いていたのでした。。。

 

 

きみは、ほんとうは、いい子なんだよ。

 

 

きみは、ほんとうは、いい子なんだよ。。。

 

 

わたしは

声に出して

呟いてみました。

 


鼻が

きゅんとなって…

 


目が

熱くなって…

 


涙が 

ぽろぽろ

流れました。。。

 


わたしは

ぽろぽろ

涙を流しながら…

 


鼻を

啜りながら…

 


頁をめくりました。。。

 

 

ときどき

挿入される

 


いわさきちひろさんの

絵の

 


なんという

可愛いらしさ。。。

 


なんという

優しさ。。。

 


黒柳徹子さんの

言葉は

 


ぴちぴちと

飛び跳ねているようで

 


ほんとうに

生き生きとしています。

 


はじめて

出会ったあの日から

 


この物語を

幾度

読み返したことでしょう。。。

 


この本は

わたしが

 


生まれて

初めて読んだ

 


「自伝的物語」です。

 


この作品と

出会って

 


わたしは

 


いつかは終わる

こども時代を

 


おとなに

なったとき

 


                物語にして、残したい……。

 


そんな風に

思うようになりました。

 

 

当時

夢中になっていた

 

 

親友との

交換日記とは、別に…

 


将来

 


自分の

こども時代の

物語を書くときの

 


「 資料 」として

 


わたしは

 

 

自分だけの

日記を

つけはじめるのです。。。

 

 


小島香奈子

 

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『窓ぎわのトットちゃん』 

   黒柳徹子

   講談社

   第5回 路傍の石文学賞受賞作