こんにちは。
朗読家・朗読講師の小島香奈子です。
更新しました♬ (╹◡╹) ♬
わたしは今
大好きな
八木重吉の詩集『貧しき信徒』の詩を
一編ずつ
大切に朗読して
YouTubeに投稿しています…🍀
さきほど
90本目の動画を、投稿しました♬
詩集『貧しき信徒』
全103編ある中の90番目の作品です…🌸
こんな詩です♬
『 冬の夜 』
皆が遊ぶような気持でつきあえたら
そいつが一番たのしかろうと
おもえたのが気にいって
火鉢の灰を均らしてみた
※ 2行目〜3行目は、
原作では改行なしの1行です。
( 青空文庫で
103編すべての詩を
読むことができます…🍀 )
♬ こんな感じで、朗読しました ♬
( ↑ このURLをクリックすると
動画に飛びます♬ )
八木重吉が
この冬の夜に
思いついたように…🍀
皆が
遊ぶような気持で
つきあえたら
そいつが
一番たのしかろう
わたしも
本当に、そう思います…🍀
ここで言う
《 みんな 》とは
おそらく
家族のことではないと思われます…。
なぜなら
詩集を読む限り…
八木重吉は
自分の家族とは
円満で
たいへん良い関係を
築いているように見えるからです…🌸
その一方で。。。
八木重吉は
1925(大正14)年に出版された
第一詩集
『 秋の瞳 』の『 序 』で…
以下のように
書いているんです…🍀
私は、友が無くては、
耐へられぬのです。
しかし、私には、ありません。
この貧しい詩を、これを、
読んでくださる方の胸へ捧げます。
そして、私を、
あなたの友にしてください。
この
序文から察するに…
社会での
人間関係では
切ない思いを
することが多かったようですね。。。
この
八木重吉の
孤独の背景には…
もしかしたら
当時としては
不治の病に近く…
感染病でもある
結核を病んでしまっていたことも
関係が
あるかもしれません…。
また
ノンフィクション作家の
梯久美子さんは
八木重吉が
終生抱えた【 寂しさ 】は…
「 宿痾(しゅくあ)であり、
同時に詩人としての
天賦の才でもあった 」と評し…
妻の
とみのことを
その孤独に
寄り添った、ただひとりの人
だと
記していらっしゃいます。。。🍀
このようなことを
踏まえたうえで
あらためて
この詩をみつめてみると…
《 みんな 》と
八木重吉が
呼んだひとびとは…
もしかしたら
架空のひとびとかもしれず。。。
そうでないにしても
実際には
遊ぶような気持ちで
お付き合いするのは
難しい方々だったように
わたしには
思われるのです。。。
ラスト1行の
火鉢の灰を均らしてみた
この
さりげない
日常の行為のなかに…
わたしは
八木重吉が抱える
淋しさのようなものを
逆に
深く感じてしまったんです…🍀
孤独を
抱えるひとに
冬の寒さは
堪えただろうなぁ。。。
しかしやはり
八木重吉の言葉は
清らかで
とても美しいのです…🍀
この作品
全体からは
透明な淋しさや
ささやかな幸福を感じはしても
濁ったような
ドロドロした孤独感は
わたしには
感じられないのです。。。
そこで
この作品を
どのように
表現しようかと
いろいろ考えてみて。。。♬
楽しく
試行錯誤を繰り返して。。。♬
こんな
朗読作品を作ってみました♬
🍀(╹◡╹)🍀
わたしの想像では。。。
星の綺麗な
冷たく空気が澄みきった夜で…
ちいさな
借家のなかでは
重吉は
愛する家族に囲まれていて…
赤ちゃんの陽二や
幼い桃子は
もう
スヤスヤと眠っている…🍀
そして
重吉のそばには
優しく
笑顔を浮かべた
愛妻の、とみがいる。。。🍀
友のいない淋しさと
家族が
生み出してくれる
確かなぬくもりと。。。🍀
その狭間で
心が揺れながら
八木重吉は
無邪気なことを考えて
火鉢の
灰を、均している。。。🍀
わたしなりに
孤独と幸福をブレンドして
表現してみました♬
あなたにも
楽しんで頂けましたら
とっても
嬉しいです♬
いつも
最後まで 読んでくださって
本当に
どうもありがとうございます…🍀
🍀(╹◡╹)🍀
小島香奈子
🍒YouTubeのご案内🍒
『小島香奈子の朗読ライブラリー』
現在、
八木重吉の詩集『貧しき信徒』より
一編ずつ、朗読してお届けしています
♬ (╹◡╹) ♬
🍒 最新の10本はこちら 🍒
◆81本目◆『水や草は いい方々である』
◆82本目◆『天』八木重吉
◆83本目◆『秋のひかり』八木重吉
◆84本目◆『月』八木重吉
◆85本目◆『かなしみ』八木重吉
◆86本目◆『ふるさとの川』八木重吉
◆87本目◆『ふるさとの山』八木重吉
◆88本目◆『顔』八木重吉
◆89本目◆『夕焼』-② 八木重吉
◆90本目◆『冬の夜』-② 八木重吉
もし
お気に召しましたら
チャンネル登録をして頂けたら
とっても
嬉しいです♬ (╹◡╹) ♬